東京製鐵営業所

主な業務内容

【写真】営業所外観

東京製鐵株式会社岡山工場の協力会社として、昭和42年に構内に営業所を立ち上げ、原料運搬作業から重機オペレーター作業まで、様々な分野で連携を強めています。
具体的な作業としては、海路、陸路によって運び込まれたスクラップを原料別に整理し、当日のオーダーに合わせて順番にバスケットへと搬送。その後、製鉄において発生した不純物を適正に処理するため、重機を駆使して作業を行い、リサイクルの原料となるため種類別に搬送します。
東京製鐵営業所は、社員一丸となって、安全・教育・育成に力を入れ、活気のある職場です。

安全に関する取り組み方

  1. POINT

    簡単なルールを徹底的に順守する

    簡単なルールを守ることは、容易いようで難しいものです。安全に関しては特に、長期に渡って徹底する必要があります。慣れてきても、ヘルメットの顎紐を緩みなく止めたり、重機への乗り降りを手順通り行ったり、小さなルールを守ることが大きな安全へとつながっています。

  2. POINT

    日頃から円滑なコミュニケーションを取る

    安全に関する「ヒヤリハット」などの情報交換をしたり、自然に声が掛け合えたりすることは事故・災害を避ける方法として重要です。しかしそれも急に出来るものではなく、日頃からコミュニケーションを取ることで築く人間関係が大切と言えます。

  3. POINT

    ルール以外に大切なことを共有する

    ルールを守ることは、最低限の安全を確保することに留まり完全とは言えません。注意力を養い、経験や感覚差を埋めることで初めて事故ゼロを目指すことが出来ます。安全意識の高い人から学び、フォローし合うことが重要です。

主な作業の流れ

海路、陸路によって運び込まれたスクラップを原料別に整理し、当日のオーダーに合わせて順番にバスケットへと搬送。
その後、製鉄において発生した不純物を適正に処理するため、重機を駆使して作業を行い、リサイクルの原料となるため種類別に搬送します。

跳ね上げ

船や車で構内に運び込まれたスクラップを、種類別に整理する作業です。
多量のスクラップをストック置き場へ分別し、スペースに合わせ山に整えます。次の工程の作業効率を意識することも必要となります。
重機オペレーターによる、安全で確実な作業が行われています。

跳ね上げ

スクラップ積込

当日、製品を作るための配合表がタブレットに送られてきます。
バスケットの中へ素材をオーダー通り入れていくため、順番に重機でダンプ車に積み搬送します。
従事者は無線でやり取りしながら、効率を考え間違いなく作業を進めていきます。

スクラップ積込

ノロの処理(直接ピットに排出される場合)

製鉄作業の工程で生じるノロ(不純物)は、高温で液状化しているため適切な処理が求められます。
この処理は、直接ピットに排出されたノロと、これまでの作業で処理をした冷えたノロをユンボで撹拌し、液体化しているノロを固形化させることから始まります。固まったノロは、土砂のような状態になり、ユンボを使用して専用の運搬バッグに積み込み、フォークリフトで冷却場所に運搬します。
冷却場所で数時間水をかけて十分に冷却されたノロを、ホイルローダーで規定サイズに潰してからダンプに積み込み、専用の保管場所へと運搬されます。最終的にノロはリサイクルのため出荷されます。

ノロの処理(直接ピットに排出される場合)

ノロの処理(天井クレーンの場合)

天井クレーンのオペレーターは国家資格を必要とするため従事者は限られます。
製鉄作業の工程で生じたノロ(不純物)が入ったスラグポットを、天井クレーンで処理スペースにひっくり返します。
スラグポットに入っているノロは高温のため水がある場所に返すと大事故に繋がります。大事故を起こさないように水の管理をする事も大事な仕事になります。

ひっくり返したノロには鉄(地金)が混在していることがあります。ノロを再利用するためにマグネットユンボを使用して鉄(地金)を取り出します。取り出した鉄(地金)はダンプに積み込みスクラップ置き場へ運ばれます。
規定サイズよりも大きい鉄(地金)は規定サイズになるように切断しスクラップ置き場へ運搬します。

続いてノロの処理をしていきます。水を掛け冷やしたノロの中の大きな塊を砕くためパイレン玉と呼ばれる巨大な金属球を使用します。金属球は天井クレーンの強力なマグネットで吸引し、高所から落として塊を砕いていきます。処理が済んだノロはホイルローダーでダンプに積み込み専用の置き場へ運搬します。

ノロの処理(天井クレーンの場合)
ノロの処理(天井クレーンの場合)
ノロの処理(天井クレーンの場合)